お歯黒はなぜやっていた?由来・理由は?成分ややり方についても!

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現在は行われていない「お歯黒」。

言葉は聞いたことがある、あるいは漠然と知っているという方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、なにしろ今は行われていないので詳しくはわからないという方は多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではお歯黒について詳しく解説したいと思います。やってみたいという人はあまりいないかもしれませんが、やり方についても紹介します。

 

今後日本においてお歯黒が復活することはまずないと思われますが、かつて日本に存在した文化ということで知っておくのも良いでしょう。気になった方はぜひ、チェックしてみてくださいね。

 

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お歯黒は結婚している人が主に行っていた

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お歯黒は、日本において明治時代の終わり頃まで行われていました。お歯黒は文字通り、歯を真っ黒に染めるというものです。

お歯黒を行っていたのは、基本的には女性です。女性がどのようなときにお歯黒を行ったかというと、既婚であるということの目印としてです。

 

さらにお歯黒をすることによって、虫歯の予防を行うこともできました。また、歯の状態が悪かったとしてもお歯黒によって歯を目立たなくさせることができるというメリットがありました。

 

なぜ虫歯を予防できたのかというと、お歯黒の染料にはタンニン、酢酸、鉄といったものが含まれていて、これらが歯のエナメル質に入り込むことによって虫歯になるバイ菌などを排除していたためです。

 

色が黒いため一見身体に悪そうに見えるお歯黒ですが、実際は真逆で身体に都合のいいものだったということですね。

現在はあまりお歯黒に対して美しさを感じる人はいませんが、行われていた当時は女性の美しさの一つとしても扱われていました。

 

歯を目立たせないことによって、顔の美しさを際だたせるという意味もありました。

 

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お歯黒は大昔から存在した

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お歯黒は、日本において弥生時代や古墳時代の頃から行われていました。

起源については諸説ありますが、古墳の中にお歯黒を施した人骨や埴輪などがあったということで、その時代から存在していたことは推測できます。

 

鑑真が日本に来た際は、より高度な技術でのお歯黒が伝えられました。

平安時代は、貴族たちの間でお歯黒が一般化していました。この時代は男女ともに、17歳ごろになると成人の印としてお歯黒をしていたのです。

 

室町時代、戦国時代になるとお歯黒をする年齢は更に低くなり、それぞれ10代前半、8歳といった年齢でもお歯黒が行われるようになっていきました。

8歳でお歯黒を行ったのは戦国武将の娘などで、政略結婚で早いうちから嫁ぐという関係もありこのようなことになっていました。

 

戦国武将は合戦に赴くことが度々あり、いつ敵に首を取られてしまってもおかしくありません。そのため、彼らはお歯黒をして見栄えを良くしていたという話もあります。

このことからも、お歯黒が日本では美しさの象徴であったことがわかるのではないでしょうか。

 

江戸時代は、庶民たちの間でもお歯黒が行われるようになりました。

そして明治時代に入ると、お歯黒は明治政府によって禁止となりました。現在までお歯黒が続かなかった要因の一つと言えるでしょう。

 

ちなみに禁止されたのは貴族や皇族の間でのことのようです。しかし、庶民も徐々に付けなくなっていきました。

ピタリとそこで日本のお歯黒文化が止まったわけではなく、大正時代の初め頃までは行っていた人もいたとのこと。

 

明治時代に禁止されてからしばらく経って、「インスタントお歯黒」と呼ばれる粉末状の物によって手軽に染められるお歯黒が人気を博したという話があります。

 

お歯黒は鉄などを混ぜて行う

 

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お歯黒のための染料の成分は、鉄などです。酢酸に鉄を溶かし鉄奨水という液体を作り、さらにふしこと呼ばれる粉を混ぜることによって染料が完成します。

ふしこは、漢字では「五倍子紛」と書きます。ふしこという木があり、その木の樹液の塊を蒸すことによって完成する粉です。

 

お歯黒は一度歯に塗ればそのままでOKというわけではありません。数日に一度~毎日塗り直さなければいけないという特徴があります。

当時の人々にとっては現在の歯磨きと同じようなものだったということですね。

 

染料を筆や房楊枝に付け、歯に塗っていくという方法でお歯黒は行われていました。

 

お歯黒は現在も見ることができる

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歌舞伎やお祭りなど、古くからの文化が続いているものではお歯黒をしている人を見ることが可能です。

歌舞伎では既婚女性や平安時代の貴族の役を演じる人がお歯黒をしています。

 

京都で行われる葵祭で選ばれ、「斎王代禊の儀」を行う斎王代の女性はお歯黒を行っている場合があります。

テレビドラマや映画などの時代劇では、昔は行われていたものの近年ではあまりお歯黒が見られなくなっています。

 

日本人の美的感覚の変化というものもありますし、また人気タレントなどが出演するにあたってお歯黒をして当時をリアルに再現したところでとくにメリットがないためでしょう。

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