「おでき」は、皆さん一度は悩まされたことのある皮膚トラブルでしょう。
でもこの「おでき」って、特定の皮膚病の名前ではなく、症状全般をあらわす言葉ですね。
- ぷつっと腫れている。
- 赤みがある。
- さわると痛い。
今回調べてみたのは、上に挙げた3つの特徴をもつ「おでき」に関する情報です。
効果的な治し方などご紹介しますね。
おできは自然治癒で治るもの?
これは、毛穴のなかにばい菌が入って、感染症を起こした状態なのだそうです。
赤く腫れて痛いのは、そのせいですね。
さてこのおでき、ほっておいたら自然に治っていることもあります。
皆さんが経験されたことのあるおできも、たいていは自然治癒したのではないでしょうか。
ですが、炎症が皮膚の奥ふかくまで進んでいる場合は、少し注意が必要です。
体の抵抗力が落ちていたりすると、炎症が激しくなって熱が出たりすることも。
少し様子をみて、腫れが引かなかったり、痛みが強くなるなど気になる症状があれば、かならず皮膚科にかかりましょう。
また、中心部に膿がたまっている場合、つぶしてしまいたいと思うこともあるでしょうが、これもできるだけ避けましょう。
そのまま治ってしまうこともありますが、傷口があらたに細菌感染したり、傷跡が残ってなかなか消えなかったりということが起こりえます。
皮膚科を受診すると、おできの状態によってはその場でおできを切開して膿を排出する処置をしてもらえることもあります。
この場合は、傷の治りが早いですので、跡も残りにくいです。
長引くおできは、皮膚科にかかった方がよさそうですね。
おできに効く薬:処方薬
さて、皮膚科にかかると、たいていは飲み薬と塗り薬の両方を処方してもらうことになります。
おできのときに出される薬は、内服・外用ともに抗生物質が入っています。
おもに、黄色ブドウ球菌という細菌に効く抗生物質です。
おできがつぶれて傷口が開いているときは、ステロイド剤入りの軟膏が出されることもあるでしょう。
また、痛みがひどかったり熱をもっていたりというときは、ロキソニンなどの鎮痛消炎剤が処方されることもあります。
抗生物質の飲み薬は、あるていど続けないと効果がありませんので、決められた日数は必ず飲むようにしましょう。
おできに効く薬:市販薬
ところで、皮膚科にかかるほどではない症状の軽いおできや、うっかりつぶれて傷口が開いてしまったおできに効くような市販薬はないのでしょうか?
軽いおできにはオロナインが効く、と聞いたことはありませんか?
そもそもオロナインは「効能・効果」としてニキビの治療をかかげていますので、皮膚の炎症を抑えることができるのですね。
細菌を殺す作用があります。
同じく市販薬で「ドルマイシン軟膏」という塗り薬がありますが、こちらは抗生物質が含まれており、効能としておできの治療が挙げられています。
やけどの水ぶくれや、化膿した傷口に塗るととてもよく効きますので、おできがつぶれてしまったときの応急処置にはぴったりです。
同じような抗生物質入りの軟膏で、ステロイド剤が配合されているものもあります。
また、市販の漢方薬で化膿・炎症に効果のある飲み薬もあります。
効能・効果として、おできの治療が挙げられています。
ただ、漢方薬は効き目がゆるやかなので、軽症や初期のおできに向いていると思われます。
いかがでしたでしょうか?
小さなおできだったら、かなりご家庭での処置ができそうですね。
筆者もいくつか揃えてみようと考えています。