突然ですが、「アデノイド顔貌」って耳にしたことはおありですか?
恥ずかしながら筆者は、この度初めて知りました…。
どうやら最近少し増えているらしい、現代人ならではの顔の特徴なのだとか。
なんだか気になります。
そこで今回は、そんな「アデノイド顔貌」についてお調べしたことをご紹介いたします。
アデノイド顔貌の特徴は?
筆者はアデノイド、という言葉だけは聞いて知っていたのですが、具体的にはどのような状態を指すのでしょうか?
アデノイドとは、私たちみんなの鼻とのどの中間位置にあるリンパ組織のこと。
5〜10歳のころにどんどん大きくなりますが、これは自然なことで、やがて成長して大人になるにつれ、ほとんどの場合は縮んで小さくなってしまいます。
ところが、ときどきこれが大きなままで成人してしまう人がいます。
この状態が一般的に「アデノイド」と呼ばれています。
アデノイドであることで鼻からの空気の流れがスムーズでなくなるため、鼻呼吸が困難になります。
そう、アデノイドとはすなわち「口呼吸に頼ってしまうこと」が最大の特徴なのです。
そして、このアデノイドによる口呼吸を長年にわたって続けた結果の独特の顔つきを、「アデノイド顔貌」といいます。
- 口を半開きにしていることが多い。
- 歯並び、噛み合わせなどが悪いことが多い。
- 面長なことが多い。
- 鼻が低め。
- 下あごが上あごより引っこんでいることが多い。
- 唇が分厚く、乾燥して荒れがちである。
代表的なのが、上にあげたような顔つきです。
また、口からの呼吸に頼ると、風邪などの感染症にもかかりやすいといったデメリットもあるようです。
芸能人ではどんな人?
ところで、芸能人にもこのアデノイド顔貌の人はいるのでしょうか?
- 二宮和也さん
- アンガールズ山根さん
- バナナマン日村さん
よくいわれているのが、この方たちのようです。
アデノイド顔貌の治し方、改善方法はあるの?
さて、特徴を見る限りではデメリットの多いアデノイド顔貌、なんとかして治したいですよね。
口呼吸をやめて鼻呼吸をすること…といってしまえば簡単ですが、まずは口呼吸の原因を見つけて、そこから治さなくてはいけません。
まずは耳鼻咽喉科で、大きくなってしまったアデノイドの治療をしましょう。
抗生物質の服用や、切除手術を行います。
どちらも保険が適用されますので、入院手術になったとしても数万円程度だそうです(入院日数によって金額は変動します)。
さて、無事アデノイドがなくなったら、今度は鼻呼吸のトレーニングです!
ガム
ガムをかんでいる間は、口を閉じて鼻で呼吸しやすくなります。
また、口を開けっぱなしでいたことでたるんでしまった表情筋のエクササイズにもなります。
なお、砂糖不使用のガムを選ぶことをおすすめします。
おしゃぶり
こちらも、ガムと同じトレーニングです。
おうちにいるときしかできませんが、最初はあえて意識的に口呼吸をやめることを体に覚えさせましょう。
舌の筋トレ
実は舌というのは呼吸するときにも使っています。
口呼吸に慣れてしまった舌を鍛えてあげましょう。
上を向いて思い切り舌を出し、できるだけゆっくりと左右に10回ほど動かします。
朝夕に行うとよいでしょう。
続けていると、口元や顎まわりもすっきりしてきますよ。
歯列矯正
子どものころからの口呼吸のせいで歯並びが悪くなっているならば、呼吸法とあわせて歯の矯正もすることをおすすめします。
うまく鼻呼吸できるようになっても、歯並びはなかなか自力では治せないもの。
時間も費用もかかりますが、全身にある他の不調が改善される可能性もあるので、検討なさってはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
大人になってからではなかなか簡単に治せないイメージがありましたが、まず鼻呼吸にすることそのものはそれほどハードルが高くないようです。
軽症のアデノイド顔貌であれば、鼻呼吸にするだけでかなり顔つきに変化が出るのだとか。
ぜひ、ご自分に合う方法をお試しになってみてくださいね。