初めてピアスの穴を開けたあとはしっかりしたケアと無闇に刺激を与えないことが重要です。
ここをしっかりしないとなかなか穴が安定せず化膿や炎症を起こす場合もあります。
更に正しいケアをしていたハズでもふとした拍子からトラブルを引き起こすこともあります。
ここでは基本的なケアと普段の生活で注意すべき点を紹介します。
ピアスを開けたあとの基本的なケア
ピアスを開けたあとは穴が安定するまで清潔を保ち、強い刺激を加えないことです。
特に(耳たぶの場合)2か月くらいまでは繊細な状態なので僅かな刺激が安定を妨げたりします。
場合によってはピアスを断念する必要すら出てくるのでしっかりケアしましょう。
洗浄
ピアス穴を開けたあとは安定するまで清潔を心掛けましょう。
できれば1日2回、朝と晩に肌に優しい石鹸を泡立てて優しく洗い流してあげます。
このときピアスを外す必要はありません、なるべく動かさないように丁寧にして下さい。
終わってコットンで水気を拭き取るまで力を入れないようにしましょう。
消毒についてはマキロンやピアス用の消毒液がありますが基本的に不要です。
消毒液が原因で炎症や穴が安定しない事例もあるので自然治癒力に任せましょう。
またヘアカラーなどの成分が穴の中に入らないよう細心の注意を払って下さい。
消毒
ただしピアスを開けたあとなかなか出血や膿が止まらない場合は化膿の危険もあるので消毒します。
オキシドールやマキロンは殺菌作用が強力で皮膚の再生を妨げることもあるので、ピアス用の消毒液を選びましょう。
消毒液を綿棒の先につけて、撫でるようにまんべんなく穴の周りに行き渡らせます。
理想は1日2回の洗浄後、水気をしっかり拭き取ってから行いたいところです。
ピアスを開けたあとの注意点
ピアスの穴が安定しない内はケアだけでなく普段の生活にも注意が必要です。
特に手で触れたりピアスの部分に汗をかくと雑菌がピアス穴に入って安定を妨げたりトラブルを引き起こしたりします。
安定するまでの期間は人それぞれ、基礎代謝や自然治癒力によって大きく変化しますが最低でも2か月はこれらのことに注意を払って下さい。
ファーストピアスは動かさない
ピアスは穴が安定するまでは動かしたり外してはいけません。
まだ弱い皮膚が破れて安定するのが遅くなるだけでなく、血や膿が出ることもあります。
ピアス周りを触ったりも雑菌が入って化膿や炎症の元になるので止めましょう。
お風呂
ピアス穴が安定するまではお風呂のときもファーストピアスを外してはいけません。
錆びることはありませんが、もし心配ならファーストピアスには純チタン製かサージカル(医療用)ステンレス製を選びましょう。
衛生的には入浴時に髪や体を洗うのと一緒にピアス穴部分も洗浄するのが良いでしょう。
寝るとき
同じくピアス穴が安定するまではファーストピアスを外してはいけません。
つけたままでも衛生的に問題は無いので特に心配はいりません。
ですが睡眠中に引っかけて肌を傷つけたりピアスが変形してしまう場合もあります。
ファーストピアスはあまり派手なものでなく、丸みを帯びて地味なデザインのものを選ぶようにしましょう。
運動
運動をすると耳の裏に汗がたまり、不衛生になりがちなので気をつけましょう。
運動が終わったらピアス部分だけでも流水で洗い流し、雑菌の繁殖を防ぎましょう。
洗い過ぎも肌やピアス穴に悪影響なので石鹸などを使う必要はありません。
あまり重いファーストピアスだと運動の衝撃で穴が広がることもあるので選択には気を付けて下さい。
プール・海
どちらもピアスを開けたあと、穴が安定するまでは控えた方が良いでしょう。
不衛生な水を介して雑菌がピアス穴に入り、化膿や炎症を引き起こす可能性は高いです。
ピアス部分が水に触れなくとも目に見えない飛沫となってくっついています。
どうしても入る必要があるなら上がった後にしっかり洗浄と、できれば消毒もしておきましょう。
ピアスを開けたあとのトラブル
適切にケアをしていてもピアス穴にトラブルが出ることはあります。
原因は生活環境や体質など様々ですが、早く対処しないと大きな影響が出る場合もあります。
基本的に素人判断は禁物、速やかに皮膚科や形成外科の診療を受けましょう。
膿が止まらない
ピアスのトラブルの中で最も多いですが原因も多岐に渡ります。
ピアッシングの消毒や開けたあとのケアが不十分だったことや安定する前にいじって傷つけた、金属アレルギーなど様々です。
まずは勿体ないですがピアスを外して膿を洗い流し、普段と同じように石鹸で洗います。
その後ピアス用の消毒液をまんべんなくつけたらコットンなどで覆い、速やかに病院を受診しましょう。
腫れる
ピアス部分が赤みを帯びて腫れ、痒みが出る場合は金属アレルギーの可能性があります。
一方で経過が不十分だったことが原因の場合もあるので無闇な判断は禁物です。
ピアスを外したら下手に薬を付けたりはせずに皮膚科を受診しましょう。
痛み
痛みの種類は色々ですが時間が経っても安定しない場合は医療機関へ受診する必要があります。
我慢できるならピアスを外しますが、激痛がはしったり外そうとして血が出るなら無理はしないで下さい。
いつ頃から痛みが出たのか答えられるようにして形成外科を受診しましょう。