穴も無事安定してセカンドピアスへ付け替えたりオシャレを楽しむはずが…ふと気づくと異常が。
体調や不衛生によってピアス穴が臭かったり白い汁といった変異が現れることがあります。
ピアス穴の異常の原因はなぜなのか、どのように対策すべきか紹介します。
ピアスの穴の気になる症状と原因
ふと外したピアスや触った指が臭かったり白い液体がついていてビックリすることはありませんか。
酷いと体臭と間違われるほどの臭いを放ったり、後にピアスホールの化膿に繋がることもあります。
臭いや白い液以外にも穴が安定した後に起こり得る症状はいくつかあります。
臭い
顔を背けたくなるような臭さ、酸っぱい臭いやら膿臭いものまで様々です。
これらの大きな原因はピアス穴の内側に老廃物が溜まり、雑菌が繁殖しているためです。
不衛生な手で触れたりピアス穴を洗っていなかったり、ピアスをつけっぱなしにしていたり洗っていない場合にも起こります。
臭いだけなら軽度ですのでしばらく洗浄して、その後もこまめなケアを忘れなければ解消します。
ただし腫れや痛み、体液を伴っていると皮膚科等の診断を受ける必要もありますので要注意です。
白い液
白い液の原因は主に2つ、皮脂が混じった体液か化膿したアテローム(粉瘤)の内容物であることが考えられます。
後者はピアスホールに雑菌や皮脂がたまることで皮膚の下に雑菌が溜まって出来た腫瘍のことです。
化膿した膿が白い液の正体ですが、腫れや痛みを伴うこともある重度なトラブルです。
軽い内なら自己療法で回復しますが悪化すると手術が必要になることもあります。
出来ることなら皮膚科の診断を受けた方がよいでしょう。
白いカス
白い液や耳や外したピアスについている白いカス、これは体から出た皮脂の塊です。
皮脂とは体から出た老廃物の一つですが、それだけでは目に見えるほどにはなりません。
しかしピアスホールの洗浄をちゃんとしていないと皮脂だけでなく汗や垢、シャンプーなどが溜まって白いカスとなります。
ピアスホールには汚れが溜まりやすいですからこまめに手入れを忘れないようにしましょう。
腫れ
腫れと共に痛みや熱を帯びているなら先ほどのアテロームが酷くなった状態と考えられます。
放置しておくと皮膚炎を併発することもあるので速やかにピアスを外して洗浄を行って下さい。
その後できるだけ早く皮膚科等の診断を受けて下さい。
悪化すると手術が必要になるので放置したり下手に触ったり、自分で治そうなどとは絶対に思わないで下さい。
しこり
ピアスホールが安定したはずなのに耳たぶにしこりを感じるのなら、清潔な手で軽く触ってみて下さい。
痛みや熱、臭いや液体が出てこなければそのしこりは正常、耳たぶ内部の皮膚が再生して表面と同じように厚くなったためです。
もしどれか異常があればアテロームが形成されている可能性があるので皮膚科等の診断を受ける必要があります。
しこり自体は放置していて問題はありませんが、気になったり除去したいと考えるならば皮膚科等の診断を受けた上で切除手術を受けましょう。
対策
正常なしこり以外の状態になってしまったらまずはピアスを外してピアスホールを洗浄します。
肌に優しい石鹸を泡立てて力を入れずに洗い、流水でしっかり洗い流して下さい。
その後はピアス用の消毒液(マキロンなど傷口用では刺激が強すぎる)でしっかり消毒をして早めに皮膚科等の診断を受けて下さい。
受け付けてくれる病院は皮膚科、形成外科などがありますが出来ればピアスの手術なども取り扱っている機関を選ぶのが安心です。
特に白い液や腫れている場合、自己療法だけでは回復の見込みが薄いどころか徐々に悪化する可能性もあります。
素人判断をせずに速やかに専門医の判断を仰いでください。
予防のためのケア
基本的には毎日外したときにピアスホールの洗浄をすれば大丈夫です。
ここではピアス用消毒液を挙げますが、刺激が強いなら肌に優しい石鹸でピアスホールを洗うのでも大丈夫です。
なお消毒液を使うのはピアスホールが安定した後にしないと、かえって安定しなくなる可能性がありますのでそれまでは石鹸での洗浄のみに努めて下さい。
それだけでなく装着していたピアスも清潔を保つよう、ときには掃除をしましょう。
ピアスの洗浄
装着していたピアスにも汗や皮脂が付着しているので掃除をする必要があります。
外したらコットンに消毒液を付けて、ピアス全体の汚れを拭き取ります。
あまりやり過ぎるとピアスが傷みやすいので汗をかいた日、または2,3日に一度で十分です。
ピアスが錆びてしまったら炭酸水を含ませた布で拭き取ることができます。
ピアスフロス
和紙で出来たフロス(糸)を通してピアスホールを掃除するツールです。
老廃物を掻き出すのはもちろん、消毒液に浸せば消毒殺菌も兼ねます。
フレグランスウォーターと併用すればピアスに香りのオシャレを加えることも可能です。
ピアスジェル
ジェル状の消毒液をピアス穴周辺に付着させて殺菌するツールです。
ジェルなので垂れにくく、ピアス用なので皮膚に刺激が少ないのも特徴です。
ピアスを外した状態でピアスホールに染み渡るようにつけましょう。