夏のお悩みの一つに、虫刺されがあります。
蚊は言うに及ばずですが、みなさんは「ブヨ」に刺されたことはありますか?
ブヨ(ブユ、ブトとも)は、ハエより少し小さな黒っぽい昆虫で、コロンとした形をしています。
たいして怖そうな見かけではないのですが、この虫は蚊と同じく人間の血を吸うのです。
しかも、蚊よりも症状がはるかに激しい!
ものすごく痛いし、腫れ上がるし、ひどいときには熱が出るし、少し腫れが引いてきたら今度は痒いし…。
筆者は田舎住まいですので、子どものころは何度も刺されて、それはそれは痛い目に遭いました。
さてこのブヨなんですが、恐ろしいことに、どうやら一般的な虫除けスプレーでは効果がないらしいのです。
でも大丈夫、ブヨ除けはなんと手作りできるのです!
ハッカ油で虫除けスプレーをつくろう
ハッカ(ミント)の匂いがブヨは大嫌いなので、ハッカ油で虫除けスプレーを作りましょう。
ブヨに限らず、あの匂いを「毒」と感じる虫はたくさんいますので、便利な虫除けになります。
- 材料
消毒用エタノール10ミリリットル、精製水80ミリリットル、ハッカ油5〜10滴、スプレーボトル
*注意*
スプレーボトルはできればガラス製で。
樹脂のボトルを買うときには「PP製(ポリプロピレン)」という表示のものにしましょう。
「PS製(ポリスチレン)」だと、ハッカ油の成分がボトルを溶かしてしまう恐れがあります。
- 作り方
1.ボトルにハッカ油を入れ、次にエタノールを加えて軽く混ぜます。
2.水を入れたら、蓋をしてボトルごと振ってしっかり混ぜ合わせます。
これでできあがり、とっても簡単でしょう?
ハッカ油は水には溶けないので、必ずエタノールを先に入れて混ぜることと、お肌の弱い方はハッカ油を少なめにすることだけ注意なさってください。
材料はすべてドラッグストアで手に入ります。
ブヨにはアロマオイル?
ブヨが嫌う匂いはほかにもあります。
「シトロネラ」と「レモングラス」、どちらもさっぱりしたよい香りです。
アロマテラピーの道具をお持ちの方は、窓際などでたくと部屋に入るのを防げますし、ハッカ油スプレーと同じ作り方でスプレーをつくることもできますよ。
ただし、エッセンシャルオイルはとても効果が高くその分肌への負担が大きいので、スプレーにするときは2〜3滴にしておきましょう。
また、万が一ブヨに刺されてしまったときには、ティートゥリーやラベンダーのエッセンシャルオイルが効きます。
使うときには、必ずキャリアオイルで希釈し、肌につけても問題ない濃度にしてくださいね。
腫れ上がってしまったら、1リットルの水にラベンダーの精油を1滴ほど混ぜたもので冷湿布すると、痛痒さが和らぐそうです。
市販品はないの?
市販されているほとんどの虫除けスプレーは、蚊やダニを寄せつけないもので、ブヨに対する効果はあまりないようです。
今のところ唯一、ブヨの忌避効果が高いといわれているのは、ジョンソンの「スキンガード エクストラ」という商品です。
いかがでしたでしょうか?
間もなく始まる夏休みに、ご家族でアウトドアを楽しまれる機会が増えることでしょう。
ハッカ油スプレーを荷物に加えてみてはいかがでしょうか?