誰もがなんとなく使っている言葉だけど、ちゃんとした語源や意味は意外に知られていないように思います。
「ミーハー」というカタカナの響きから語源は英語のようにも思えますが、一体本当はどうなんでしょう。
今回は、いろんな側面からミーハーについて調べてみました。
ミーハーの意味
ミーハーとは、世間で流行していることや芸能人のゴシップなどに熱中したり、影響を受けやすい人を指します。
元々は低俗な趣味や流行に左右される教養の低いことを軽蔑して使う蔑称で、特に若い女性に向けて使われることの多い言葉でした。
現在では、「あることがメディアなどで取り上げられて世間一般に広まってから飛びつく」という意味で使われることが多く、女性だけでなく男性にも使われる言葉になっています。
ミーハーは日本で誕生した言葉だった!
このように、流行りモノに弱い、すぐ飛びつく人を指すミーハーと言う言葉ですが、その歴史は意外に古く、1927(昭和2)年に誕生しました。
実は、同年公開された松竹映画でデビューした林長二郎(後の長谷川一夫)のファンのために意図的に作られた言葉だったのです。
当時の松竹は林の売り出しに相当力を入れており、その美貌もあいまって、見事に女性たちの人気を獲得します。
彼のファンとなった若い女性たちの大好きな「みつまめ」と、「林長二郎大好き人間」の「みー」と「はー」を取ってできたキャッチフレーズが「ミーハー」でした。
その他の語源説
それ以外にもミーハーの語源は諸説あり、いろいろな文献にもそれが残されています。
いくつかご紹介しますね。
- 当時の女性の名前は「みよ」「はな」など、「み」と「は」で始まるものが多かったことから
- 音階のドレミファにかけて「みぃ」「はぁ」と呼んだ
- 英語の「Me」&「Her」からきている
ミーハーを英語で言うと
ミーハーという言葉の誕生には、いろんなエピソードがあったんですね。
一見するといかにも外来語のようなミーハーですが、英語ではなかったのも意外でした。
では、ミーハーという言葉は英語ではどういう表現になるのでしょうか。
文脈によっていろいろな言い回しができますが、いくつかご紹介します。
- lobrows 低俗なものに興味を持つ人
Fancy you being lowbrow enough to be interested in this kind of movie!(こんな映画に興味があるなんてあなたミーハーね)
- posers ミーハーな人
I hate posers.(私はミーハーな人は嫌いです)
ミーハー女子について
さきほどご説明したとおり、最近では男性に向けても使われることがあるものの、やはりミーハーという言葉は女性にあてはまるケースが多いですよね。
そういった女性を表す「ミーハー女子」なる言葉も存在します。
彼女達は、こんな特徴を持っています。
- ブログやSNSのプロフィール写真がベストの自撮りショット
- テレビや雑誌の芸能ネタを鵜呑みにして一喜一憂する
- 芸能人だったら誰でも大好き
- 流行モノには全て乗りたい
- 新商品や新入荷という言葉に食いついてしまう
こうして見て見ると、ミーハーな人というのは、それだけ世の中の流行にアンテナを張りめぐらすことができるということですよね。
自撮りを極めるというのも、自分磨きに余念がないということですから、決して悪いことでもなさそうです。