突然ですが、「喉頭隆起(こうとうりゅうき)」ってなにか分かりますか?
喉仏の正式な呼び名なのだそうです(もちろん筆者もいま初めて知りました)。
英語だと、「Adam’s Apple(アダムズ・アップル)」と呼ばれる、男性特有のボディーパーツですね。
女性のなかには、「男性の喉仏が好き」というフェチの方もちょくちょくいらっしゃるみたいです。
さて「男性特有の」と言いましたが、女性であっても喉仏の位置のあたりがちょっとふくらんでいるという方がおられます。
見た目のことはもちろん、異常はないのか気になってしまいますよね。
そこで今回は、女性の喉仏についてお調べしたことをご紹介したいと思います。
女性の喉仏は出ていないもの? 男性でも小さい人はいる?
男性の喉仏が大きく出っ張ってくるのは、思春期以降に分泌される男性ホルモンの影響を受けるためです。
男性特有の低い声を出す声帯を支えるために、喉仏が大きく成長すると言われています。
成人男性であればたいていの方は喉仏がはっきり目立つようになりますが、もちろん大きさに個人差はあり、筋肉や脂肪のつき方によってはあんまりはっきり目立たない人がいます。
そういう人を見て、「男性なのに喉仏がない」と感じることはあるでしょう。
そして女性ですが、男性のように出っ張ってこないだけで、実はちゃんと喉仏はあって、そのなかに声帯が納まっています。
少し声が低め、つまり声帯が大きめの方や、やせて首が長めの方などは、喉仏が大きく出ているように見えることもあります。
女性でも声低い人とかは喉仏出てる人いるよね
— 友田 (@tomooooda) 2015, 8月 24
ぱっと見て喉仏が出っ張っていない女性でも、手で触るとちゃんとコリコリとした軟骨を確認できますよ。
どうして女性なのに喉仏が出てくるの?
ときに、「1年くらい前から喉仏が大きくなってきた…」というようなお悩みをもつ方がいらっしゃいます。
この場合、ひょっとすると甲状腺の病気かもしれません。
甲状腺とは喉仏のすぐ下にあるちいさな臓器です。
「甲状腺機能亢進症」という病気になると、甲状腺が炎症を起こして腫れます。
すると、外見はまるで喉仏が出っ張ってきたように見えることがあるのです。
そういえば、私め女性すなわちfemaleなんですが割と喉仏があるんですよ…。何か飲むとすっごいわかるんすよ…。中学くらいから、甲状腺関係ない耳鼻科とか皮膚科行っても「甲状腺腫れてません?」って10年間言われるんすよ…。 pic.twitter.com/gkGftr33oP
— パンダ・青木・ダーヂョン (@pandamaso1123) 2015, 9月 2
- 今までより汗をたくさんかく。
- 息切れがする。
- 動悸が激しくなる。
- 疲労感が抜けない。
以前にはなかったこのような不調がずっと続いていて、かつ、喉仏が大きくなってきたなと感じたなら、総合病院で診察を受けることをオススメします。
なお、発症は20〜40代であることが多いそうです。
喉仏が2つあるんだけど…
さて、喉仏の出っ張りがなんだか2つあるんだけど?! と気にされている方もいらっしゃるようですね。
これも、まさか病気? と不安になってしまいます。
でも安心なさってください、これは異常ではありません。
喉仏を形づくっている軟骨を「甲状軟骨」といいますが、その1〜2センチ下に「輪状軟骨」というものがあります。
甲状軟骨よりはずっと小さいのですが、手で触ると確かに少しだけ出っ張っています。
痩せている方や首が長い方はやはり、これが目立って見えるかもしれませんが、2つとも人間の喉にあるものです。
いかがでしたでしょうか?
首回りはあまり人目につくところではありませんが、いったん自分で気がつくとどんどん気になってしまいますよね。
ですが、もしや甲状腺の異常ということがあってはいけませんので、喉仏の大きさでお悩みの方は、医師の診察を受けてみましょう。