子供の足や自分の足を見ていて、ふと土踏まずがないことに気づいたら、何だか気になりませんか?
歩くのに不自由はないけれど、あるはずのものが無い・・・。
なにか問題はあるのでしょうか?
土踏まずとは
足の裏にある、アーチ状になっているところが土踏まずです。
立った時に地面、つまり土に触れない部分になります。
親指側にある大きなアーチを連想する方も多いと思いますが、実は足の裏には土踏まずが3つあります。
親指側と小指側にそれぞれ縦アーチがあり、指の並びの下に横アーチもあるのです。
この3つのアーチが、立った時や走ったときの衝撃を緩和する、クッションの役割を果たしています。
通常、柔らかい赤ちゃんや幼児の足には、まだ土踏まずはありません。
骨格がしっかりしてゆく成長過程において、次第に発達してゆきます。
8歳頃になっても土踏まずが形成されない場合、偏平足と判断されることが多いようです。
一流のスポーツ選手が偏平足、という話を耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、偏平足だから足が速かったり、運動能力が優れているというわけではありません。
アスリートの方達は、足の裏の筋肉が非常に発達しているのです。
このため、足底筋が盛り上がった状態になり、偏平足の様な足に見えてしまいます。
でもそれは見た目だけであり、土踏まずはちゃんと衝撃を緩和する働きをしています。
偏平足と足底筋の発達した足は、全く別の状態ですので、くれぐれも混同しないようにしましょう。
土踏まずが無いと困る?
足の裏のアーチを形成する筋肉や靭帯の機能が低下するなどした場合、土踏まずが無い偏平足になってしまいます。
つまり、土踏まずが無いということは、足の筋肉が衰えていると考えられます。
足の筋肉が衰えていると、疲れやすいのはもちろんですが、足がむくむ原因にもなってしまいます。
足の筋肉は、心臓から流れてきた血液を元に戻すポンプの役割を果たします。
ポンプが弱ければ、当然流れは滞り、その結果むくみが生じてしまいます。
水分や老廃物が溜まっていては、足が痩せないと悩んでどんなにダイエットをしても無駄です。
また、土踏まずが無いと、地面からの衝撃が緩和されないため、足の怪我や痛みを生じやすくなってしまいます。
放置しておくと、次第に足だけではなく腰や背中など、体全体の痛みになってゆく可能性もあるのです。
土踏まずを作るには
足の筋力、特に足の指付近の筋力が重要です。
日頃、運動量が少なかったり、靴で保護されていたりと、足の指付近の筋肉はあまり使う機会が少ないため、意図的にトレーニングするようにしましょう。
- つま先立ちをする
職場や家事の合間にもできる方法です。
自分の筋力の合わせて、30秒つま先立ちを3セットなど、気が付いたら行
うようにしましょう。
- 足指じゃんけん
足の指でグー、チョキ、パーを練習します。
お子さんやご家族の誰かと一緒に遊んで、楽しくトレーニングしましょう。
- 入浴中に足を動かす
じゃんけんをしたり、足の指や足首を前後に動かしたりしましょう。
- 足で物を掴む
行儀は悪いのですが、足の指を使う事により、筋肉は発達します。
紐やタオル、その他様々な物を掴めるよう挑戦してみましょう。
- ぞうりを履く
大人の方は難しいかもしれませんが、土踏まずを作る段階のお子さんは、ぜ
ひ夏に履くサンダルをぞうりに変えてみてください。
安全な芝生の上や砂浜を、裸足で走る習慣も効果的です。
- マッサージやストレッチをする
足への刺激は溜まった疲労も解消してくれます。
具体的なストレッチ方法はこちらをご覧ください。
足の筋力を付ければ、次第に土踏まずは回復してゆきます。
これから土踏まずが成長してゆくお子さんは、たくさん運動をするようにしましょう。
また、偏平足対策用の靴の中敷きも販売されています。
グッズを活用しつつ、無理せず気長に頑張ってみてください。