歯の先端に、ギザギザはありますか?
筆者の歯は平らになっていますが、試しに子どもの歯を見てみたところ、しっかりギザギザしていました。
これ、いったいなんなのでしょうね?
そしてこのギザギザを病気ではないかと気にしていたり、平らにしたいと悩んでいる方もいらっしゃるようです。
さっそく調べてみましたので、ご紹介いたします。
歯の先端がギザギザになっている原因は?
歯の先端がギザギザになっているのには、れっきとした理由があります。
まず、歯は骨のなかでつくられますが、そのときに3つの「歯のもと」が合わさって1つの歯に形成されるのだそうです。
ギザギザしているのは、歯が最初はバラバラのパーツだった名残りなのです。
もし、身近に永久歯が生えたばかりの年齢の子どもさんがいたら、ちょっと歯を見せてもらってください。
とってもきれいな3つの山があることに気づくでしょう。
これは、専門用語では「切縁結節(せつえんけっせつ)」と呼ばれているのだそうです。
それにしても、生まれる前の歯がそんなかたちとしていたとは、ちょっと驚きですね!
ギザギザを平らにしたい!
さて、ギザギザを平らにしたいと考えておられるあなたが、まだ年齢の若い方(10代前半くらい)でしたら、それほど気にすることはありません。
このギザギザは、日々の咀嚼(そしゃく)で少しずつすり減っていって、やがて他の人たちと同じように平らになるからです。
むしろ、ギザギザがあるのは若さの証しですよ!
数年後、平らになったときにギザギザを懐かしむことになるかもしれませんが、ひとまずご安心を。
ただ、もしもすでに成人なさっている方で、相変わらずしっかりギザギザが残っているのであれば、少し注意が必要かもしれません。
- 食事のときに前歯できちんと噛むことができていない。
- 上下の歯の噛み合わせがよくない。
以上のような原因が考えられます。
現代人の食生活では、硬いものや弾力のあるものを食べる機会が減っているといいます。
柔らかいものをいきなり奥歯でちょっとだけ噛んで飲みこむ…という人が増えているのだとか。
もし心当たりがあれば、意識的に硬いものや弾力のあるものを選んで、前歯で「噛み砕く」「食いちぎる」ようにしてみましょう。
また、噛み合わせに不安のある方は、歯科で診察してもらいましょう。
前歯がきちんと使えていないのでしたら、噛み合わせの矯正治療を行うこともできます。
歯科で削ってもらえるもの?
どうしてもギザギザが気になってしまって…歯科で頼んで削ってもらいたいとお考えの方もいらっしゃるかと思います。
削ることそのものは、歯医者さんによって対応が異なるようです。
かかりつけの歯科医に相談してみてください。
ただ、外見を整えるためだけにギザギザを削っても、削れていない本来の原因(噛み合わせなど)の解決にはなりません。
歯が自然に削れる状態になるような治療を行うのが望ましいでしょう。
いかがでしたでしょうか?
今回、この記事にたどり着いてくださったということは、あなた、もしくはあなたのご家族に歯がギザギザの方がいらっしゃるのではないかと思います。
とくに問題はないようで、一安心ですね。
でも、少しでも気になることがあれば、ぜひ一度、歯医者さんへご相談なさってくださいね。