「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていただろう」という有名な格言がありますね。
鼻が高い程美人、とは限りませんが、スッと通った鼻筋は素敵ですよね。
小説「若草物語」に登場する4女のエイミーが、鼻を高くしようと洗濯ばさみで鼻をはさんで寝るシーンがあります。
キャンディ・キャンディというアニメの主人公キャンディも挑戦してましたね。
少女時代に読んで、真似をした方も多いのではないでしょうか。
実は私も子供の頃、挑戦しましたが、痛くて数分も我慢できませんでした・・・。
私は一度の挑戦で挫折してしまいましたが、実際に継続した場合、効果はあるのでしょうか?
鼻の形は変えられる?
鼻というのは骨ではなく、軟骨で構成されています。
軟骨というのは、比較的変形しやすいものです。
このため、洗濯ばさみやシンクロナイズドスイミングのグリップを長期的に着用していれば、軟骨が変形し、鼻が高くなる可能性はあります。
ただ、高くなるといっても「少し高くなったような気がする」程度の効果であり、劇的に変わることはないでしょう。
また、長時間、洗濯ばさみではさんでいると、鼻の形がいびつになったり、内側の粘膜への刺激が強すぎて鼻のトラブルにつながる可能性があります。
結論として、痛みに対して得られる効果はあまりに小さく、リスクの方が大きいため、洗濯ばさみで鼻をはさむのはお勧めできません。
それでも鼻を高くしたい!
整形するほどではないけれど、やっぱり自分で鼻を高くしたい・・・。
洗濯ばさみを使う方法以外にできることがあります。
① 鼻を叩く
鼻の両側や、眉間の下から鼻の始まる軟骨を叩きます。
お風呂上がりなどに軽く叩くと良いでしょう。
強くやり過ぎないように気を付けてください。
② 鼻をつまむ
小鼻をつまんで、正面方向へぎゅーっと引っ張ります。
洗濯ばさみと同じ理論になりますが、こちらの方が刺激は少ないでしょう。
数回繰り返しますが、マッサージする程度の感覚で長時間はやらないようにして下さい。
③ ノーズグリップ
こちらはシンクロナイズドスイミング用のもので、鼻を高くする目的のものではありませんが、洗濯ばさみよりは負担が少ないです。
一個数百円程度ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。
洗顔後、15~20分程度装着し、継続しましょう。
④ マッサージ
一通りやると、顔もスッキリして気持ちいいですよ。
むくみが取れて顔全体のお手入れになりそうです。
鼻は高い方が良いのか?
鼻の高さが顔の美醜につながるという感覚は、世界共通のものではありません。
ただ、日本では鼻は高い方が良いという美意識がありますね。
西洋人へのコンプレックスかとも考えられますが、江戸時代の井原西鶴の作品にも、鼻を高くして欲しいと神社にお願いしに行く女性がいたとあります。
でも鼻が高ければいいのかと言われると、大きさも気になるところですし、どちらかというと我々日本人の美的感覚は鼻筋や鼻の形にこだわりがあると言えます。
低い鼻や丸い鼻も可愛らしいものですが、鼻は顔の真ん中にあるためどうしても気になる存在です。
鼻の数だけ悩みがある・・・かもしれません。
美への追及はとどまることがありませんが、くれぐれもやりすぎて鼻を骨折なんてことがないよう、どうかご注意ください。