皆さんは、スプーンネイル(匙状爪)って聞いたこと、ありますか?
爪の形の異常を指すようなのですが、悩んでいる人はけっこう多いそうです。
恥ずかしながら、筆者は初耳でした。
そこで今回の記事では、スプーンネイルに関して調べてみたことをご紹介しますね。
スプーンネイルの症状って?
たいていの場合は、中央がゆるやかにふくらんだ形をしているのではないでしょうか。
スプーンネイルというのは、反対にこのふくらみ部分がへこんで、まるでスプーンのように見える形をしています。
正しくはへこんでいるというよりも、爪の先端や両端が反り返っている状態のようです。
軽い場合は爪が反り返っているていどですが、症状がひどい人になると、中央の部分に米粒や小豆などを乗せられるほどになります。
痛みなどはありませんが、指先という目立つ場所だけに、症状が出ると気になってしまいますね。
女性であれば、ネイルのおしゃれを楽しむのが少し難しくなってしまうかもしれません。
スプーンネイルの原因とは?
さて、どういった原因でスプーンネイルになってしまうのでしょうか?
- 遺伝
- 日常的に力が加わることによる変形
- 貧血(鉄分の欠乏)
2の変形が起こるのは、指先に強い力が加わるような作業をしている人、たとえば、農作業や自動車整備の仕事などに従事している方によく起こるといいます。
また、指先に加わる力はそれほどでなくても、爪の切り方によってスプーンネイルになることもあります。
指にかかる力を支えるためには、爪の両側が皮膚とつながっていなければなりません。
ところが、その両側部分を短く切りすぎて皮膚とのつながりが弱くなると、指にかかる力を爪が支えきれなくなってしまうそうです。
3の貧血が原因である場合は、正常であれば薄いピンク色をした爪が、白っぽかったり、灰色っぽかったりしているそうです。
治療法はあるの?
1の遺伝が要因というのは、あまり多いケースではありません。
もしも軽症であれば、爪かかる力を軽減できるように厚手の手袋をはめたり、指先で力を支えやすいように爪の切り方を工夫してみてはいかがでしょうか。
2の場合も上と同じで、爪の両端の切り方に注意しましょう。
また、爪が薄い方はちょっとの力でも変形しやすくなりますので爪が丈夫になるような食生活を心がけるのも大切です。
良質なタンパク質やミネラル類をバランスよく取りましょう。
他にも、爪用のクリームなどでネイルケアをしてあげるとよいでしょう。
指先もきれいになるので一石二鳥ですよ!
3の貧血が原因の方は、レバーなど鉄分の多い食品を意識的に食べるようにしましょう。
1〜3のいずれの場合でも、まずは医師の診察を受けることをおすすめします。
診療科は、内科もしくは皮膚科です。
貧血が原因のスプーンネイルと診断されたら、鉄剤を処方してもらえます。
ご参考になりましたでしょうか?
余談になりますが、なんと筆者の爪は軽度のスプーンネイルでした!
どうやらもともと爪が薄いところへ、爪の両側を切り込んでいるのが原因のようです…。
まずはお医者さんに行ってみて、今回調べた治療法を試してみようと思っております。
スプーンネイルは、原因がはっきりさせてきちんと対処すれば、治る症状のようです。
ただ、新しく生えてくる爪が正常になるには、数ヶ月はかかりますので、少し辛抱が必要ですね。