爪は健康のバロメーターとも言われています。
やっぱり、自分の体の健康状態は気になるもの。
何気なく爪を見ていると・・・甘皮が無い!なんて気づいた場合、心配ですよね。
甘皮が無いのは、何か良くないことを示しているのでしょうか?
甘皮の役割
甘皮とは、爪の付け根にある薄い皮の部分です。
爪上皮とも呼ばれています。
甘皮の下には爪母という組織があり、これは新しく爪を作りだす部分です。
甘皮は爪母をガードして、細菌や異物の侵入を防いでいます。
甘皮が無くなってしまうと、できたての柔らかい爪が傷つきやすくなるほかに、爪母が直接刺激されることにより爪が正常に発育できなくなったり、皮膚の細菌感染の可能性がでてきます。
更にはひょう祖という、強い痛みと炎症を伴う病気にかかってしまうと、爪母が破壊されてしまう恐れもあります。
そうなってしまうと、爪が一生変形したままになってしまうことがあります。
甘皮が無いということは、爪が無防備な状態になってしまっているのです。
甘皮が無い原因
甘皮が無い原因として以下のことが考えられます。
- 甘皮の手入れをやり過ぎてしまった
特に女性は、ネイルアートの際に邪魔になる甘皮を処理しています。
やればやるほど綺麗になっていくので、過度なケアを繰り返しているうちに、
気が付いたら甘皮がなくなってしまっていることがあります。
- 薬品
アルコールや洗剤など刺激で、甘皮もダメージを受けなくなってしまうことがあります。
- 生理代謝異常
不規則な生活や栄養不足により、代謝がうまく行かない場合に甘皮がなくなってゆくという症状が出ることがあります。
- 乾燥
冬の時期や、手荒れで皮膚の水分が失われている場合、甘皮がなくなることがあります。
甘皮が無いのは病気?
甘皮が無いということだけでは、何らかの病気にかかっていると判断する事はできません。
甘皮が無くなるの原因は、刺激や手荒れによる場合がほとんどです。
ですが、甘皮がないことにより、病気になる可能性はあります。
爪周囲炎という病気の場合、爪の縁に痛みと熱を伴い、赤く腫れてきます。
急性爪周囲炎は、指を噛んだりしゃぶったりする人に多く見られ、慢性爪周囲炎は水仕事をよくする人に見られます。
甘皮を復活させるためには
まず、甘皮が無くなる原因を除去しましょう。
- ネイルをするために甘皮の処理をする場合は、正しく行ってください。
やりすぎに注意しましょう。
月に一度程度、多くても2週間に一度にするようにしてください。
- アルコール消毒の使用頻度を減らしたり、直接手に触れる洗剤の種類を変えてみましょう。
また、手を乾いた状態に保って保護する事が、甘皮の再生には有効です。
水仕事の場合は、ゴム手袋をしたり、保湿クリームをこまめに塗りましょう。
- 規則正しい生活をして、栄養のバランスに注意します。
ビオチンを含むビタミンB群のサプリメントを接種するのも、甘皮の再生には効果的と考えられます。
- 皮膚科を受診しましょう。
感染症の症状が出ていなくても、甘皮が無い状態を放置するのはよくありません。
甘皮が無い爪の隙間に塗って、爪を保護してくれるクリームなどを処方してもらえます。
甘皮が無いことに気が付いてしまうと、気になってしまうものですが、爪周辺の再生には時間がかかります。
適切な処置をして、その部分には触れない事が、甘皮を復活させる一番の方法です。
一見、甘皮は単なる皮に見えますが、とても重要で繊細な部分ですので、優しく保護してあげてください。
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