女性ならば、初潮から閉経までの40年間弱のお付き合いになるのが、月経ですね。
毎月のうち約一週間が一般的な生理期間といわれていますが、これは個人差や年齢差も大きいです。
正直なところ、お腹が痛くなったり、思うようにスポーツができなかったりして、生理って女性にとってはとてもめんどうなもの。
生活に制約が出てしまうんですよね。
とはいえ、これがあるからこそ体調管理の目安になっているということもあります。
生理のときの様子がいつもと違うと気になって、どこか悪いのかな? と気になります。
なかでも、生理がなかなか終わらない…という経験のある方は多いのではないでしょうか?
今回は、生理がダラダラと長引いてしまう現象について調べてみました。
生理が長引く原因は? 病気のことも?
まず、正常な生理期間とは3〜7日間であり、「長引く」ことで要注意なのは8日以上です。
ただし、少量の経血が混ざったおりものが生理前と後の2〜3日ほど続いて、その合計が10日くらいになる…という場合は問題ありません。
あくまでも、はっきりとした経血が8日間以上出ている場合が「過長月経」とされています。
この過長月経ですが、原因としては以下のようなケースが挙げられます。
無排卵性月経
月経不順の一種で、排卵がなくても月経が始まることがあります。
この場合、ホルモンがきちんと分泌されていないために、生理の始まりと終わりにきちんとした境目がなくなることがあります。
ごく少量の生理が2〜3日で終わってしまうこともあれば、過長月経というかたちであらわれることもあります。
更年期
ホルモンバランスが大きく乱れる更年期。
経血の量が減少するだけではなく、量が増えたり減ったり、長引いたりということもあります。
流産
妊娠した女性全体の1割ほどの確率で流産が起こるといわれています。
なかでも、ごくごく初期(0〜7週)の流産がその半数を占めており、基礎体温を測っていない女性であれば、妊娠に気づかないうちにちょっといつもより重めの生理が来た…と思っていたのが流産だったというケースは珍しいことではないそうです。
排卵期出血
排卵のタイミングで少量の出血が起きるのはよくあることですが、この量が多くなることもあります。
特徴としては、通常の経血とは異なり、サラサラとした鮮血であることです。
婦人科系の病気
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮がんなどの婦人科系疾患が原因で、経血の量や生理期間の変化が起こることもあります。
これらの場合も、不正出血が鮮血であることがあります。
対処法はあるの?
無排卵月経や更年期
ホルモンバランスの乱れが原因ですので、婦人科の投薬治療でかなり改善が期待されます。
生理不順は将来に妊娠を望まれているのであればぜひ治療しておきたいところ。
また、更年期の方であればその他の不快症状も軽減されますので、我慢せずにお医者さまに相談なさってください。
排卵期出血
ストレスが主因といわれています。
食生活や睡眠などの生活習慣を見直してみるなどしましょう。
婦人科系疾患
まずは診察を受けましょう。
子宮筋腫・子宮内膜症であれば、エコー検査で見つかります。
子宮がんの場合は、エコー検査とあわせて細胞検査を行います。
いずれにせよ、早期に見つかればその分治療も効果が上がります。
少しはお役に立てましたでしょうか?
婦人科系のトラブルは病院へ行くのが気分的に敷居が高いものです…。
でも、この記事を読んで、少しでも不安があるようでしたらすぐに婦人科の診察を受けてくださいね。