育児は日々うまくいかないことの連続です。
産まれる前はあんなに楽しみだった生活のはずなのに、毎日イライラしていませんか?
知らず知らずのうちに、深刻な症状を引き起こすこともある育児ノイローゼ。
気になったら、まずは自己診断でチェックしてみましょう。
育児ノイローゼになりやすい人
まず、育児ノイローゼは誰でもなる可能性があります。
新米ママさんならなおさらです。
しかしながら、自身の性格や生活環境によっても育児ノイローゼになりやすい人もいます。
以下の項目を、自分に照らし合わせてみてください。
- 完璧になんでもやろうとする
- 子どもをちゃんと育てなくてはという気持ちが強い
- 人に弱音を吐けない
- 悩みを共有できるママ友達がいない
- 夫の仕事が忙しく、実家も遠い
- 上手にストレス発散ができない
- 夫が育児に非協力的
あてはまる項目のある方は、日頃からストレスをためないように意識することが大切です。
ストレス度合いを自己診断してみよう
次に、あなたの現在の育児ストレス度合いをみていきましょう。
次の症状のうち、いくつ自分にあてはまるかチェックしてください。
- ちょっとしたことでイライラする
- 食欲がわかない
- 過食気味である
- やる気が出ない
- 下痢や便秘を繰り返す
- 興味の湧くことがない
- 人と会いたいと思わない
- めまいを感じる
- 寝つきが悪い
- 子どもをかわいいと思えない
YESが0~2個・・・今後の対策を万全に
上手にストレス発散ができているようですね。
この調子で、自分のペースで育児を楽しんでください。
今のうちに、月齢の近い子どもがいるママ友を作ったり、地域のコミュニティに参加するなどして、困ったときになんでも相談できる場を作っておくことが大切です。
YESが3~5個の人・・・ストレスが溜まり気味
お疲れ気味のようですね。
毎日がんばりすぎて、ひとりでなんでも抱え込んでいませんか?
めまいや不眠などの症状は、体がSOSを発している証拠です。
ご主人や実家の協力、一時保育や自治体の相談窓口などを利用して少しでも負担を減らしてください。
友達とランチに行ったり、美容院に行ったりすることで気分も変わって気分転換になりますよ。
ちょっと最近おかしいな、と思ったら意識的にストレス発散の機会を作りましょう。
YESが6個以上の場合・・・要注意レベルです
すでに育児ノイローゼになっているかもしれません。
やらなくちゃと思っているのに体が動かない、無気力状態が続く、わかっていても大声で怒鳴ってしまうなど、自分をコントロールできなくなっている場合は深刻です。
ママの気持ちが不安定だと、子どもにも影響したり、夫婦関係が悪化してしまうこともあります。
早めにカウンセリングを受けたり、心療内科の診察を受けることをおすすめします。
育児ノイローゼの可能性がある場合
まずは、ご主人に自分が苦しんでいることをすべて伝えましょう。
あなたが今こんなに苦しんでいることを、一番身近なご主人に知ってもらうことが何より必要です。
いくらご主人の仕事が忙しくても、育児の悩みは、2人で共有しなければなりません。
それがむずかしければ、市や民間が実施している子育て相談窓口に電話をしてください。
病院の受診を薦められた場合は、心療内科や精神科に行きましょう。
どんな治療がおこなわれるのか
次に、育児ノイローゼと診断された場合の具体的な治療についてご説明します。
カウンセリングだけで改善すること合もありますし、サプリメントや精神安定剤などの投薬による治療をおこなう場合もあります。
症状改善のためには、処方された薬をきちんと飲み、通院を続けることです。
自己判断で服用をやめたり、病院に行かなくなってしまうと、確実な症状の改善ができません。
きちんとケアをしないままだと、育児ノイローゼよりもさらに深刻なうつ病へ発展することもあるのです。
育児にはストレスがつきものとはいえ、ノイローゼになってまで1人で抱え込むのはよくありません。
日頃のストレス発散で状況が改善しないようなら、専門家の助けを借りましょう。