歯茎の奥が腫れてしまった、真っ赤になって痛い、これは親知らずが原因の炎症かもしれません。
これが結構痛い!
親知らずとはよく言ったもので、もう親の手が離れている時、つまり大人になってから生えてくる歯のことですので、仕事をしていると「歯医者に行くので休みます。」とはなかなか言いにくいですし、そもそも、歯が痛いくらいで休む必要なんかない、って思ってしまう人も多いでしょう。
また、歯医者を好きな人なんて奇特な人です。
私だって大嫌いです。
行けない理由があるならば、無理してまで行きたくない!そう思っています。
でも、ちょっと待ってください。
その痛み、場合によっては早く治療しないと大変なことになるかもしれませんよ?
親知らずが生えてくる時、なぜ、痛みやすいの?
ご存じかと思いますが、親知らずとは、上下に合計四本ある一番奥に生える歯です。
親知らずが顔を出さないこともありますが、骨で止まっていたりと歯茎の中にはしっかりとあります。
この場合炎症を起こす事もあまり無く、無理に抜歯する必要はありません。
しかし、大抵は、高校生から20代くらいまでの時期にゆっくりと生えてくることが多く、痛みを伴うことも珍しくありません。
正常に生えないことは他の歯と比べて多く、炎症が無くても「全部抜きましょう」と言う歯医者さんにも会った事があります。
生えかけの場合は、歯茎を突き破って出てくるため痛みを感じたり、親知らずに歯茎が被っていて、その間が磨きにくく歯石や食べカスが溜まる事で虫歯や炎症を起こしてしまうことがあります。
柔らかいものや小さな歯ブラシを使い、時間をかけて丁寧に洗いましょう。
また、うがい薬を使用したりして、口内を清潔に保つことを心がけていけば、炎症や痛みが最小限に抑えられます。
しかし、前の歯に寄りかかるように曲がって生えてきてしまったり、真横に生えてしまった場合、個人で綺麗に歯磨きするのはとても難しくなります。
医師に相談し、あまりにもこの先炎症を起こす可能性が高い場合は抜歯する場合もあります。
痛くなったらどうすればいいの?
時には、リンパが腫れ、発熱もして、何も食べられなくなったり、顎が開かなくなったりすることもあります。
深刻な痛みの場合は迷わず歯科医や口腔外科を受診しましょう。
家庭で一時的にできる方法は以下のものがあります。
- 柔らかい歯ブラシで丁寧に歯磨きをする。
- 患部を冷やす。
- 市販の痛み止めを飲む。
- うがい薬を使ってうがいをする。
- しばらく安静にする。
などです。
市販の痛み止めを使用した場合は、受診する医師にその旨を伝えましょう。
現物を持って行くと分かりやすいです。
医師にも、痛み止めの薬を処方されると思うので、その時に、いつから飲んで良いか、などの参考になります。
また、温めると痛みが酷くなりますので、長時間の入浴は控えて、痛い時はシャワーなどで軽くすますのも良いと思います。
腫れてしまっただけですぐ抜歯、という展開にはなりません。
私の経験上、抜く事を薦めてくる医師は多かったですが、どうしても抜きたくない場合は医師と相談しましょう。
症状によっては抜かなくて良い場合もあります。
抜歯が必要な場合の多くは、極端に歪な方向に生えていたり、炎症を繰り返している場合などです。
智歯周囲炎
親知らずに歯肉が被った状態になり、そこから炎症がおこる病気です。
周囲の軟骨や顎の骨まで広がると、強い痛みと共に顎が開かなくなるなど、重い症状になります。
抗菌剤や鎮痛剤などで炎症を鎮め、抜歯をすることが多いです。
ちなみに私は、数年前、これが悪化して入院までしました。
炎症を鎮めてから抜歯しましたが、点滴で投薬を行い、まともに顎が開く様になったのは三日後くらいでした。
親知らずの抜歯は、半分が埋まっていたり、複雑な方向に生えていたりと生え方によっては抜歯はかなり大変なものになり、入院や、全身麻酔が必要になる場合があります。
親知らずの抜歯は、かなり痛いと、よくネットやテレビなどで話題になっていましたが、私は、入院するほど炎症を起こした時の方が痛かったです。
抜歯の方が痛く無かったと思います。
感じ方により、個人差はあると思いますが、炎症を繰り返しているようなら、酷くなる前に抜いてしまった方が良いのではないかと思います。
強い痛みは全てに悪影響、早めの受診を!
炎症は放っておけば酷くなってしまうものも多いです。
なるべく触れたくなくて歯ブラシで触れないでいると、余計に酷くなってしまったり…。
入院してしばらく治療を受けなければならなくなってしまうかもしれません。
また、強い歯の痛みは、全ての作業効率の低下に繋がります。
苛々して周りに当たり散らしてしまったり、失敗ばかりになってしまったりと良い事などありません。
たかが虫歯、親知らず、と思ってあまく見ずに、なるべく早く病院へ行きましょう。