ご自分の爪をご覧になってみてください。
爪の生え際に沿って、半透明をした三日月状の白い部分がありませんか?
爪半月(そうはんげつ)というのだそうです。
でもこれ、いったいどういうものなのでしょう。
爪半月ってなに?
爪は、爪母(そうぼ)と呼ばれる根元の部分から、1日に約0.1ミリずつ伸びていきます。
新しくできたばかりの爪は水分をたくさん含んでいるため、白く見えるのだそうです。
未完成なのでケラチンが少なく、ほかの部分より少し柔らかいです。
強く押すと痛みを感じることもあります。
ほとんどが三日月状の曲線を描く爪半月ですが、ごくたまに、山型や三角の形の爪半月の方がいます。
なお、形状は個人差によるもので、異常なことではありません。
爪半月が大きいのは大丈夫?
この爪半月、昔から健康のバロメーターといわれ、小さいと不健康で大きいと健康とされています。
ところがこれは、まったくの俗説だとのこと。
爪半月の大きさはまず遺伝で決まり、成長してからは手作業の頻度が関係しているのだそうです。
手先をを使う仕事についている人は、爪半月が大きくなることがあるのだとか。
小さくて悩んでいた方は、ひと安心ですね。
爪半月が広がってきたんだけど…
とはいえ、指先を使う作業はこれまでと変わらないのに爪半月が広がってきたという方。
それは少し注意が必要なことも。
とくに、爪の半分近くも占めているならば、血流過多、つまり高血圧の疑いがあるかもしれません。
もしも爪半月が前より明らかに大きくなってきたなと感じたら、こまめに血圧を測るなど、体調の変化に気をつけてみてください。
爪半月を小さくすることはできる?
ところで、大きくなった爪半月を元に戻すことはできるのでしょうか?
生まれつきのサイズを変えるのは、やはり難しいようです。
爪半月が大きくなった原因が、明らかに高血圧なのであれば、体調を改善して血圧が下がれば、自然と小さくなるでしょう。
とはいえ、血圧を下げて安定させるのも、そこから爪半月が小さくなるにも、なかなか時間がかかりそうですよね。
もしも、見た目が気になるのでどうしても小さくしたい! という方は、ベージュのマニキュアなどで目立たなくしてしまうという方法もあります。
爪半月がほとんどないのは大丈夫?
大きくて悩む方もあれば、小さくて悩むこともありますね。
爪半月がほとんどないという方もおられるでしょう。
例えば、親指だけは爪半月があって、ほかの指はどれもまったくない…このような方は、まったく問題はありません。
気にした方がよいのは、どの指も爪半月がない、あるいは、以前より小さくなってしまったという人です。
こちらの場合は、血流不足が疑われます。
貧血や、ひどいときには脳梗塞の恐れがあるそうです。
気になる方は、ぜひ医療機関を受診なさってください。
この記事を読みながら、思わず自分の爪を観察された方も多いのではないでしょうか?
筆者はとくに気にしたことがありませんでしたが、この機会に自分や家族の爪をチェックしてみました。
いつもネイルを付けていらっしゃる女性も、たまにはすべて落として、ご自分の爪を見てみてくださいね。
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